神社は全国に約8万社あります。
その一部の神社では神主だけで十分な生計を立てられます。
しかし、約3割の神主の収入は100万円未満であり、生活するのが大変厳しい状況です。
入見神社のほかにも19社の兼務社はこざいますが、それでも神主だけでは生活が厳しく、また愛知県南知多町は「人口戦略会議」の分析で消滅可能性自治体と指摘され、兼業しなければ死活問題でした。
それでもせっかく兼業をするなら愛知県南知多町の役に立てる仕事をしようと考えた結果、たどり着いたのがドローン物流でした。
愛知県南知多町には日間賀島や篠島といった有人島があり、その島々にドローンでも食料品や薬品などを届けられるのはないかと考えたのです。
そしてドローン物流をするには無人航空機(ドローン)の国家資格が必要と知り、一等無人航空機操縦士の資格取得に挑戦します。
その過程でドローン事業者たちが2024年問題に代表される慢性的な人材不足という課題に果敢に挑んでいる姿、高所や閉所など人間だったら危険が伴う仕事をドローンを使用して安心安全に実施する姿など、生活をより豊かにするべく奮闘するドローン事業者たちの大きな熱量を肌で感じました。
周りの熱量に後押しされながら、航空法や小型無人機等飛行禁止法などの関連法律、ドローンの操縦に悪戦苦闘しながらも無事に無人航空機の国家資格「一等無人航空機操縦士」を取得できました。
たったの一行で国家資格「一等無人航空機操縦士」を取得しましたと記載しましたが、決して簡単な道のりではなかったため、取得できたときの達成感はすごかったです。
しかし、それと同時に神社仏閣はドローン事業者たちの想いに応えられていないと痛感しました。
ドローンや航空法などの知識や情報を一切持っていない神社仏閣の関係者が多いため、機体のお祓いや飛行安全を祈願できる場所が少ないのではないか?
ドローンの安全な部分や危険な部分、そして関連する航空法を知らない神社仏閣では、ドローンを活用してより良い未来を実現させようと尽力するドローン事業者たちの熱量を受け止めきれていない。
そのような背景から入見神社は今後、ドローン事業者が祈願できる場所になろうと決意いたしました。
入見神社、および一等無人航空機操縦士の神主として、ドローン事業者の成功や安泰、機体のお祓いやドローンの飛行安全などを祈願をしたいと考えたのです。
入見神社の御祭神は「五男三女神(ごなんさんにょしん)」です。
八柱の神様のなかには交通安全の神様「多岐都比売命(タギツヒメノミコト)」、交通運輸の神様「市寸島比売命(イチキシマヒメノミコト)」、産業の神様「天之菩卑能命(アメノホヒノミコト)」がいらっしゃいます。
この三柱(交通安全、交通運輸、産業)の神様にドローンの飛行安全や事業成功を見守っていただきます。
神主が一等無人航空機操縦士になるまでに得たドローンと航空法などの知識を生かし、ドローン事業者の成功や安泰などのご利益をより戴けるよう取り組み、ゆくゆくは入見神社が「無人航空機の神社」と認知され、より多くのドローン事業者の熱量に応えられる場所になれるよう尽力します。
また、ドローン事業者だけでなく、すべての人が安全に過ごせるような取り組みも行う予定です。
頭の上をたくさんのドローンが飛び交う状況を不安に感じる方も多いはずです。
皆さまの不安を緩和すべくブログやX、InstagramなどのSNSを活用して、ドローンの安全性や危険性、万が一の事故などが起こった場合の対策について、情報も発信します。
入見神社ではすべての人たちが心が穏やかな状態で、より豊かな生活を過ごせるよう取り組んで参ります。
(※入見神社のホームページもぜひご覧ください)
(※無人航空機(ドローン)の御守オンライン授与所もぜひご覧ください)