狛犬のいる神社が多いです。
「なぜ神社に狛犬がいるのか?」
こんな疑問を持っている方に向けて入見神社の一等無人航空機操縦士の神主がわかりやすくお伝えします。
また狛犬ではなく狐がいたり、狛犬や狐以外の動物もいたりする神社もあります。
それらの違いについてもお伝えしていきます。
神社に狛犬がいる理由
神社の鳥居の近くに狛犬がいる場合が多いです。
その理由は邪気を祓い、神様を守る役割があるからです。
ちなみに、狛犬の正式名称は「獅子・狛犬」です。
一般的に右側が「口を開けている獅子」で左側が「口を閉じている狛犬」の配置になってます。
元々は獅子だけだったそうですが、朝鮮半島から「高麗犬(こまいぬ)」が伝わり、時代の流れとともに狛犬へと変わったそうです。
ですので「狛犬」と呼ぶのは間違いではありませんので、ご安心ください。
また邪気を祓い、神様を守る役割なので本殿の近くに狛犬は設置されていたそうですが、こちらも時代の流れとともに鳥居や神社の入り口付近に移動したそうです。
狛犬と狐の違い
狛犬ではなく、狐がいる神社もあります。
そして狐のいる神社のほとんどが稲荷神社になります。
稲荷神社の狐と他の神社にいる狛犬は役割が少し違うんです。
稲荷神社の狐は邪気を祓うのではなく、神様の言葉を人間に代理で伝えたり、
人間のお願いを神様にお伝えする役割があります。
狐が稲荷神社の神使に選ばれた理由は諸説ありますが、有力なのは狐の習性です。
狐は人間が農業の準備を始めたときから収穫するまで人の前に現れ、収穫が終わって空は山に戻っていきます。
このような習性が田の神様の動き方と同じであるため、狐が神様の使いになったという話です。
そのためなのか狐を稲荷神社の神様だと思われている方が多いですが、違います。
ほとんどの稲荷神社の主祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。
神社の社号の違いや神社のランクはこちらでお話してます。
狛犬以外の動物はいる?
狛犬、そして狐以外にも神の使いになっている動物はいます。
・鼠(ねずみ)
・牛(うし)
・虎(とら)
・兎(うさぎ)
・鹿(しか)
・猿(さる)
・烏(からす)
・鶴(つる)
・鳩(はと)
・鷺(さぎ)
・鶏(にわとり)
・狼(おおかみ)
・猪(いのしし)
たくさんいるので、神社に参拝されたときには、ぜひご覧になってください。
神社に馬がいる理由はこちらでお伝えしています。
神様をお守りする狛犬
神社に狛犬がいる理由についてお話しました。
狛犬は神様に邪気が近づかないようにするための役割があります。
ただし、すべての神社が狛犬ではありません
稲荷神社だと狐、住吉大社だと兎、春日大社だと鹿、伊勢の神宮だと鶏が神使です。
また、動物以外もいます。
松尾大社は亀ですし、三島大社は鰻(うなぎ)ですし、出雲大社は海蛇です。
地域によって、神社によっても神使は違いますので、参拝のときの楽しみの一つにされてください。