「神社の鳥居はどのようにくぐれば良いのですか?」
このような質問をいただく機会が多いので、本記事では神社の鳥居のくぐり方をお伝えします。
鳥居は神社の内と外をわける建造物です。
つまり鳥居は神社の玄関のようなものなので、くぐる際には相応しい作法があります。
足の入り方も鳥居をくぐる位置で変わりますし、帰り方は入り方と少し違ったりもするんです。
それでは神社の鳥居のくぐり方について、入見神社の一等無人航空機操縦士の神主がわかりやすくお伝えします。
神社の鳥居のくぐり方
神社の鳥居のくぐり方です。
一、鳥居の前で立ち止まる
二、一礼する
三、鳥居をくぐる
ポイントは「一礼」です。
これから神社のなかに入っていくわけですので、その前に一礼をするのが丁寧な作法になります。
社殿のある方向に一礼するのが望ましいです。
お参りの服装はこちらでお話してます。
神社の鳥居の足の入り方
つづいて神社の鳥居の足の入り方です。
3つのケースがあります。
・鳥居の左側:左足から
・鳥居の中央:左足から
・鳥居の右側:右足から
もう少し詳しくお伝えします。
まず、鳥居の中央に一本の縦線があると想像してください。
中央の一本の縦線より左側から鳥居をくぐる場合には左足から、右側から鳥居をくぐる場合には右足から鳥居をくぐるのが正しい作法です。
もし、ほぼ中央の一本の縦線から鳥居をくぐる場合には左足から入りましょう。
手水の作法はこちらで解説してます。
帰る際の鳥居のくぐり方
つづいて帰る際の神社の鳥居のくぐり方です。
一、鳥居をくぐる
二、神社の方向に身体を向ける
三、一礼する
四、帰る方向に身体を向ける
ポイントは二つあります。
身体の向け方
一礼する前の身体の向け方は二通りあります。
ここでも鳥居の中央に一本の縦線があると想像してください。
・中央の一本の縦線より左側から鳥居をくぐった場合:右まわり
・中央の一本の縦線より右側から鳥居をくぐった場合:左まわり
帰る方向に身体を向ける際も考え方は同じです
・中央の一本の縦線より左側にいる場合:右まわり
・中央の一本の縦線より右側にいる場合:左まわり
ややこしいかと思いますが、身体の向け方まで意識できるといいですね!
参道の歩き方はこちらでお伝えしてます。
鳥居をくぐってから一礼
帰る際の一礼をするタイミングは、鳥居をくぐってからです。
神社に入る際の一礼のタイミングは鳥居をくぐる前、つまり鳥居の前でした。
ですので帰る際の一礼のタイミングも鳥居の前、つまり鳥居をくぐってからになるのです。
拝礼の作法はこちらでお話してます。
神社の鳥居をくぐってはいけない場合
神社の鳥居をくぐってはいけない場合があります。
それは「忌中」です。
親族が亡くなり「忌」の期間内は鳥居をくぐってはいけない、つまり神社への参拝をしてはいけない期間になってます。
もし判断できない場合は五十日祭までの五十日間は、神社への参拝は遠慮しましょう。
「鳥居をくぐらなければ参拝しても良い」という解釈ではありません。
神社の行きと帰りの一連の参拝方法はこちらでお伝えしています。
新たな気持ちで
神社の鳥居のくぐり方をお伝えしました。
足の入り方や帰る際の鳥居のくぐり方には実は細かい作法があります。
せっかく神社へ参拝するのですから、正しい作法で鳥居をくぐりましょう。
また、鳥居から向こう側は神社の内です。
そのままの気持ちで一礼をするのではなく、新たな気持ちに切り替えてから鳥居をくぐりたいですね。