ドローンを無料で飛ばせる場所はどのように探せばいいのか?
最近ドローンを始めた人にとっては難しいと思います。
そこで本記事では最近ドローンを始めた方に向けてドローンを無料で飛ばせる場所の探し方を完全解説します。
ドローンを買ったら、すぐに外で飛ばしたくなりますが…
なぜなら、ドローンを屋外で飛ばす前から準備が必要だからです。
それではドローンを無料で飛ばせる場所の探し方を入見神社の一等無人航空機操縦士の神主がわかりやすく解説するので、ご参考にしてください。
ドローンを屋外で飛ばす前の確認
まずはドローンを屋外で飛ばす前の確認事項です。
100g以上のドローンを屋外で飛ばす場合には、航空法の規制があります。
航空法の規制は自宅の庭などの私有地でドローンを飛ばすときにも関わってくるので、屋外で飛ばす前には以下を確認しましょう。
・機体登録をする
・機体に登録記号を貼る
・リモートIDをアクティブにする(例外を除く)
機体登録は、100g以上のドローンは例外なく登録します。
また特定飛行と呼ばれる飛行をさせる場合には、さらに準備が必要になります。
・飛行マニュアルを作成する
・許可承認を得て、携帯する
・飛行計画を通報する
・飛行日誌を記載する
・緊急連絡先を確認する
ドローンを屋外で飛ばしたり、特定飛行させたりする前には上記の準備をしましょう。
2.ドローンを飛ばす場所を探すときの注意点
つづいてドローンを飛ばす場所を探すときの注意点です。
飛行場所を選定するときから下記を注意すれば効率よく飛行場所を選定できます。
①小型無人機等飛行禁止法の規制空域を飛ばさないか確認する
②公園などが飛行禁止されている場合があるため、都道府県条例を確認する
③許可承認をとっていない特定飛行をしていないか確認する
④第三者上空を飛ばさないように対策をとる
⑤道路を離発着場所にする場合は、道路占用許可を取る
⑥基地局などの近くでは、電波干渉が起きる恐れがあるため飛行しない
⑦大きい道路や高速道路の近くは、車の事故を誘引することがあるため飛行しない
⑧海の上を飛ばす場合は風が強いと考えられるため、機体の耐風性能を確認する
⑨傾斜のある山で飛ばす場合、ドローンからの対地高度150m以上を飛行させる恐れがあるため、地理院地図などで標高を調べる
⑩DJIのドローンを飛ばす場合、GEO空域に設定されていないか確認する
⑪飛行直前に緊急用務空域と対象外国公館等に指定されていないか調べる
これらに注意して安全に飛行しましょう。
ドローンを無料で飛ばせる場所の探し方
それではドローンを無料で飛ばせる場所の探し方です。
①飛ばせそうな場所を調べる
②規制を調べる
③所有者(管理者)に連絡する
④申請書類などを提出する
⑤許可・承認申請する(特定飛行の場合)
⑥飛行の注意点を洗い出す
1つずつお話します。
飛ばせそうな場所を調べる
まずドローンを飛ばせそうなひらけた場所を調べます。
下記2つのアプリがおすすめです。
・Googleマップ
・Google Earth
Googleマップは道路の様子などを確認できるので、どのあたりから飛行できるか調べるのに便利ですし、Google Earthは立体的に地形を把握できるので、より具体的な情報を得られます。
この2つを駆使して、ドローンを飛ばせそうな場所を探しましょう。
規制を調べる
つぎに規制を調べます。
地理院地図で人口集中地区や空港などの周辺の空域や上空に当たらないかを調べます。
地理院地図ではなく、ドローンフライトナビというアプリだけで規制を確認している方は注意してください。
そのためアプリだけではなく、地理院地図でも規制があるか念の為に検索するのをおすすめします。
所有者(管理者)に連絡する
つづいて、所有者に連絡します。
見つけた場所の所有者や管理者にドローンを飛行させてよいか連絡しましょう。
土地の所有者は「土地の場所 所有者」などでGoogle検索すれば出てきます。
Googleの検索結果に出てこない場合は、自治体の観光課や土木事務所などに連絡すれば教えてくれるはずです。
ドローンを外で飛ばすときの注意点はこちらで解説してます。
申請書類などを提出する
所有者や管理者から申請書類の提出を求められるケースもあります。
・連絡先
・飛行させる日時
・地図を用いた飛行場所の説明
上記の項目をメールまたは郵送で送ります。
関係施設には5開庁日や10開庁日前に送る必要があるので、余裕を持って申請しましょう。
100g未満のおもちゃのドローンについてはこちらで解説してます。
許可・承認申請する(特定飛行の場合)
特定飛行をする場合は、許可・承認申請をします。
特定飛行とは下記の通りです。
【飛行する空域※許可申請が必要】
①空港等の周辺
②人口集中地区の上空
③150m以上の上空
④緊急用務空域(※一般的には飛行不可)
【飛行方法※承認申請が必要】
①夜間での飛行
②目視外での飛行
③人または物件から30m未満での飛行
④催し場所上空での飛行
⑤危険物の輸送
⑥物件の投下
該当する飛行空域や飛行方法の場合は、DIPS2.0を使って許可承認申請をします。
国土交通省航空局から修正の指示も想定して余裕を持って申請しましょう。
そのほかに特定飛行をする場合は、
・飛行マニュアルを遵守する
・許可承認証を携帯する
・飛行計画を通報する
・飛行日誌を記載する
・緊急連絡先を確認する
この5つが必要です。
ドローンの免許や資格が必要なケースといらないケースはこちらで解説してます。
飛行の注意点を洗い出す
最後は安全に飛行するために注意点の洗い出しです。
例えば海で飛行させる場合は風が強いことも考えられますし、山などの斜面で飛行させる場合はドローンの対地高度が150m以上になる可能性があります。
事前に調べて高度設定をしておくのがおすすめです。
また、飛行直前には「緊急用務空域」と「小型無人機等飛行禁止法の対象外国公館」に指定されていないか確認してください。
ドローンを今から始める人におすすめの国家資格の取り方はこちらで解説しています。
100g以上のドローンは簡単に飛ばせません
ドローンを無料で飛ばせる場所の探し方を解説しました。
100g以上のドローンは航空法の規制対象です。
「ドローンを買ったから早速、自宅の庭で飛ばそう!」
みたいな感覚で飛行できません。
飛行させる前の準備をバッチリして、それから無料で飛ばせる屋外の場所を探しましょう!