35歳までラジコンを一度も触ったことのなかった私が約3週間でドローンの国家資格「一等無人航空機操縦士」を取得できました!
国家資格を無事に習得できて思ったことがあります。
それは自分の努力よりもドローンスクールの方が重要だということです。
ドローンスクールは既に多いですし、日を追うごとに一つまた一つと増えてます。
国家資格とは関係のない民間の資格取得を勧められたり、講師は沢山いるのに一等無人航空機操縦士が一人もいなかったり、シミュレーションばかりでドローンを野外で操縦する時間がほとんどなかったりと。
このようなドローンスクールを選んでしまったら国家資格をなかなか取得できず、それなのにお金は減っていくばかりです。
実際にドローンスクール選びに失敗して、合計費用が100万円を軽く超えている人もいました。
そこで本記事ではドローンスクール選びに失敗して多くの時間や膨大な費用をかけないようにするために、初心者でも国家資格を取得できるドローンスクールの選び方について入見神社の一等無人航空機操縦士の神主がわかりやすく解説します。
ドローンの国家資格とは?
すでにご存知かと思いますが、ドローンの国家資格について簡単におさらいします。
ドローンの国家資格は2023年10月時点で2種類です。
①一等無人航空機操縦士
②二等無人航空機操縦士
上記は国土交通省が設けているドローンの国家資格になります。
これ以外の名称なら団体や民間の資格なので注意してください。
本記事で解説していくドローンの国家資格は「一等無人航空機操縦士」です。
初心者でも国家資格を取得できるドローンスクールの選び方
それでは初心者でも国家資格を取得できるドローンスクールの選び方です。
①登録講習機関
②ホームページの雰囲気
③コース内容
④実績
⑤説明会
⑥スクール卒業後の情報収集
⑦保証
この7つの視点で選べば初心者でも国家資格を取得できるドローンスクールに出会えます。
登録講習機関
一つ目の初心者でも国家資格を取得できるドローンスクールの選び方は登録講習機関です。
国土交通省に認められているドローンスクールは登録講習機関として公表されています。
登録講習機関のドローンスクールなら実地試験(技能試験)を合格すれば、日本海事協会の本試験(自動車においての運転免許センターの本試験)の合格と同じ扱いです。
あとは学科試験(CBT)と身体検査に合格すればドローンの国家資格を取得できます。
一方で登録講習機関ではないドローンスクールで実地試験(技能試験)に合格しても国家資格の実地試験を合格したことにはならないので、日本海事協会の実地試験を個人で受験して合格する必要があります。
ちなみに、日本海事協会の本試験を自分で予約して受験するのも悪くはありません。
しかしドローン初心者が日本海事協会の本試験にいきなり挑むのは、自動車の運転をまったくしたことのない人が運転免許センターの本試験を受験するようなものです。
また、日本海事協会の本試験はすぐに予約できるわけではありません。
タイムラグが必ずあるのでドローンスクールを卒業してからドローンを購入して、自分で飛ばせる場所を探さないといけません。
ドローン初心者が国家資格を取得するなら登録講習機関のドローンスクール一択です。
最後に注意点です。
「一等無人航空機操縦士」を取得したい人は「一等無人航空機操縦士」の講習を実施できる登録講習機関のドローンスクールを選びましよう!
いくら登録講習機関でも「二等無人航空機操縦士」にしか対応してないドローンスクールであれば、「一等無人航空機操縦士」の資格は取得できません。
ホームページの雰囲気
つぎの初心者でも国家資格を取得できるドローンスクールの選び方はホームページの雰囲気です。
ドローンスクールは日に日に増えてますが、ドローンの国家資格は2023年1月に誕生しました。
それまでのドローンスクールは「一等無人航空機操縦士」や「二等無人航空機操縦士」に対応しておらず、独自の試験を設けたり、民間や団体の資格を交付したりしていたんです。
ドローンの国家資格の歴史が浅いからなのか情報が曖昧なホームページも多くあります。
・「国家資格が取得できる!」とだけ記載がある
・企業名をゴリ押ししている
・短い期間と低価格の受講料だけをゴリ押ししている
・二等無人航空機操縦士しか取得できないのに「国家資格」とだけ記載して、一等無人航空機操縦士が取得できそうな雰囲気を出している
個人運営のドローンスクールだけでなく、有名企業や大手企業が運営母体であるドローンスクールでもこのような記載は見受けられます。
ホームページに記載のある国家資格とは「一等無人航空機操縦士」なのか「二等無人航空機操縦士」なのか、受講料が相場より安すぎないか、スクールの日数が短すぎないか、個人運営のスクールならしっかりと運営されているか、などなど。
ドローン初心者でも国家資格を取得できるドローンスクールなら、誤認識を生まない誠実なホームページになっているはずです。
コース内容
3つ目の初心者でも国家資格を取得できるドローンスクールの選び方はコース内容です。
ドローンスクールによって、コースは色々とありますが…
「このコースならドローン初心者でも国家資格を取得できるのか?」
この1点でコース内容をチェックしましょう!
ほとんどのドローンスクールは「初心者枠」と「経験者枠」でコースが分かれてます。
でもドローンスクールのコースは、すべてが初心者専用ではないんです。
・国家資格の取得コースが「経験者枠」のみのドローンスクール
・別団体の資格を取得して経験者になってから国家資格に挑戦するコース
・国家資格とは謳っているけど具体的な内容が一切ないコース
このようにドローンスクール独自の視点で初心者と経験者を分けているケースや紛らわしくて不透明な情報を掲載してるホームページもあるので注意してください。
また、コース内容の「ドローンの操縦練習(実地)」がどのようになってるのかも重要です。
・シミュレーション
・室内練習(※体育館など)
・室外練習(※グラウンドなど)
一言で「ドローン操縦の練習(実地)」と言っても、この3種類はあります。
しかし、ドローンの国家資格の実地テストは室外のコースです。
ですのでシミュレーションが多かったり、室内での練習がメインだったりするコースは避けましょう。
「ドローン初心者でも国家資格に合格できるほどの室外での練習時間を確保されているのか?」
ここもしっかりと確認しましょう!
実績
つづいての初心者でも国家資格を取得できるドローンスクールの選び方は実績です。
実績とはズバリ…
「ドローンの国家資格の合格者数」
です。
ドローンスクールを選ぶときには「一等無人航空機操縦士」や「二等無人航空機操縦士」を何人輩出しているのか、必ず確認しましょう!
大手企業や有名企業が運営してるドローンスクールは安心できますが、そのほとんどが「新規事業」です。
ドローンとは関係のなかった大手企業や有名企業がドローンスクールビジネスに参入しているだけなので、大手企業や有名企業だから国家資格を必ず取得できるわけではありません。
また、二等無人航空機操縦士を取得できても一等無人航空機操縦士を取得できる登録講習機関のドローンスクールは、まだまだ少ないです。
ホームページに国家資格取得コースと記載があったとしても、ドローン初心者なら「今まで何人を国家資格に合格させたのか?」を必ずチェックするのをおすすめします。
説明会
5つ目の初心者でも国家資格を取得できるドローンスクールの選び方は説明会です。
ドローン初心者が国家資格を取得できるコースの費用は決して安くはありません。
ですので、ドローンスクール選びに失敗しないように説明会には必ず参加しましょう!
①説明会の雰囲気
②説明の仕方
③担当者の実績
④施設の見学※できれば
⑤すでに通っている人たちの様子※できれば
説明会に参加して、5つのポイントをチェックします。
そして「自分に合いそうか」「通っている間に国家資格に合格できそうか」を確認するのがおすすめです。
このように思われるかもしれませんが、説明会の参加は強くおすすめします。
普通のドローンスクールなら入校後のギャップがないように事前説明会を必ず開催してますし、紳士的なドローンスクールなら説明会の内容も質疑応答もしっかりしてます。
インターネットやSNSで情報を取得できる時代ですが、ドローンスクールはリアルな場所です。
ドローン初心者がドローンスクールを選ぶときには、必ず説明会に参加して、自分に合いそうか、ちゃんとドローンの国家資格を取得できそうか事前に確認しましょう。
スクール卒業後の情報収集
つぎの初心者でも国家資格を取得できるドローンスクールの選び方はスクール卒業後の情報収集です。
Googleで検索すればドローン関連の情報は収集できます。
・最新のドローン
・空の産業革命に関する情報
・自治体の取り組み
・ドローンを使用した新ビジネス
・ドローンの補助金
このような情報を知るのも大切です。
でも、ドローン初心者にはちょっと時期の早い情報かなと思います。
ドローン業界の抽象的な情報よりも「ドローン事業者たちは実際にどのような仕事をしているのか」「新しいドローンの使用感はどうなのか」「どのような企業がドローン作業を求めているのか」などなど。
ドローンの仕事に繋がる情報の方がドローン初心者には重要です。
そしてドローンの仕事に繋がる生の情報をインターネット上で見つけるのは大変ですし、見つかったとしても情報発信者との信頼関係がなければ具体的な情報は手に入りません。
そのためドローンスクール卒業後にどのような情報を提供してくるのかもドローン初心者がドローンスクールを選ぶうえでの大切なポイントになってきます。
ドローンを飛ばせる場所の探し方はこちらで紹介しています。
保証
最後の初心者でも国家資格を取得できるドローンスクールの選び方は保証です。
ドローンスクールの期間内で国家資格を取得できれば問題ありません。
しかし誰しもが合格できるわけではありませんし、ラジコンすらしたことのないドローン初心者にとってドローン操縦はかなり難しいです。
そのためドローンスクールに通っている期間内に合格できない可能性はあります。
「もし期間内に国家資格に合格できなかった場合の救済措置はありますか?」
この部分もドローン初心者なら必ず確認しましょう。
・自己責任だから全く対応しない
・有料で練習場を提供する
・実地試験に合格するまで練習場を無料で提供する
ドローンスクールによって期間内に国家資格に合格できなかった場合の対応は変わります。
ドローン初心者でも「一等無人航空機操縦士」や「二等無人航空機操縦士」を確実に取りたいなら、保証もドローンスクールを選ぶときには大切なポイントです。
ドローンの免許や資格が必要なケースといらないケースはこちらで解説してます。
費用は二の次
完全初心者でも国家資格を取得できるドローンスクールの選び方を解説しました。
ご紹介した7つのポイントをすべてチェックすれば、ラジコンすら操縦したことのない初心者でもドローンの国家資格「一等無人航空機操縦士」や「二等無人航空機操縦士」を取得できます。
本記事を最後までご覧いただいた方の中には「参加費の相場を知りたい!」という方もいらっしゃるかと思います。
私もドローンスクールについて調べる前までは気になってました。
でも調べて分かったのはドローン初心者が国家資格を取得できるコースの費用はどこも大きく変わらないということです。
費用が安いドローンスクールには相応の理由がありますし、費用が高いドローンスクールのほとんどは安くするための提案があります。
まずはドローン初心者でも国家資格を取得できるのか確認をする。
自分に合うドローンスクールに通って、国家資格を取得できるように頑張ってください!
応援してます!
ドローンを外で飛ばすときの注意点はこちらで解説してます。