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ドローンは室内や屋内でも航空法の規制がある?

ドローンは室内や屋外でも航空法の規制

「室内や屋内ならドローンを飛ばしても航空法の規制は関係ない?」

こんな疑問をお持ちの方に向けて、一等無人航空機操縦士の神主がわかりやすくお伝えします。

結論からお伝えすると、ドローンを室内や屋内で飛ばすなら航空法の規制はありません

ただし、重要なポイントがあります

それは「室内・屋内の定義」と「電波」です。

航空法における「室内・屋内の定義」に当てはまる「室内・屋内」であれば航空法の規制はありませんが、当てはまっていなければ自分が屋内だと思い込んでいても航空法の規制があります

また、航空法は関係なくても電波法に関係するドローンもあるので注意が必要です。

目次

ドローンは室内や屋内でも航空法の規制はある?

ドローンの室内での規制

ドローンを室内や室内で飛ばすときに航空法の規制はあるのか?

結論から言うと、航空法の規制はありません

航空法とは読んで字の如く、空に関する法律です。

そのため室内や屋内には適用されません。

ドローンは室内や屋内でも許可・承認申請はする?

室内や屋内でのドローン飛行の許可・承認申請

「室内や屋内なら航空法の規制はないけど、許可・申請はいるんじゃないの?」

ここも迷うポイントです…

ドローンを室内で飛行させる場合は、許可・承認申請は必要ありません

航空法の規制がないため、許可・承認申請はしなくてOKです。

ドローンを飛ばせる場所の探し方はこちらで紹介しています。

ドローン飛行における室内や屋内の定義

ドローン飛行における室内や屋内の定義

ドローンを室内や屋内で飛ばすなら航空法は関係ないので、許可・承認申請も必要ないです。

そのため室内や屋内であればドローンを自由に飛ばせます。

ですが、室内とはどのような空間なのでしょうか

一人ひとり定義が違うかもしれないですよね

一人ひとりの室内の定義が違えば、航空法の意味がなくなります。

そのため航空局では「無人航空機に係る規制の運用における解釈について」の9章で室内や屋内の基準を示しています

9.屋内での無人航空機の飛行

建物内等の屋内での飛行については、航空法上の各規制は適用されない。

ここで、(1) 及び(2)の空間内の飛行は屋内での飛行であると見なし、(3)の行為は屋外での飛行とは見なさない。

屋内での飛行経路が開口部に接近する場合には、無人航空機が屋内から屋外へ意図せず飛び出すことを抑止するために必要な措置を講じること。

予定の経路を逸脱して屋外に飛び出してしまった場合には、直ちに飛行を終了するか、速やかに屋内に引き返すための措置を講じること。

 屋外を飛行するために必要な飛行許可承認の手続きを実施せず屋外を飛行させた場合、航空法等違反となる可能性があることに十分留意すること。

(1)開口部はあるが、内部と外部が明確に区別された空間 

例:トンネル内部、地下道内部、煙突内部、窓・扉の開いた建物等

(2)無人航空機のスケールより目の細かいネット、金網等で囲われ、無人航空機が飛行範囲を逸脱することがないように措置された空間

(3)開口部付近において、飛行前の挙動確認のために一度飛行させる者の近くで低高度の浮上を実施し、これに引き続き空間内部に向けて直ちに進入する行為

国土交通省〜無人航空機に係る規制の運用における解釈について

以上が航空局の「室内・屋外の定義」ですので、該当する場所であれば航空法の規制はありません。

記載内容がちょっと難しいです…

一言で説明するならば、ドローンがどこかへ飛んでいかない空間であれば室内ということです。

・家の中
・倉庫
・体育館
・ゴルフ場(ネットで四方が塞がれているため)
・フットサル場(四方がネットなどで塞がれている施設のみ)
・室内のコンサートホール
・ドーム球場(天井を開けていないドーム)

上記のような場所であれば万が一、ドローンが制御不能になったとしても、どこかで止まります。

「外に飛んでいかない場所=室内」なので航空法の規制がないんです

飛ばそうとしている場所は「ドローンが行方不明にならない場所」なのであれば室内です。

また、(3)の飛行は屋外での飛行とは見なさないとの記載があります。

つまり、屋内ってことですか?

これは屋内での飛行と見なすとの記載もないため、航空法の規制が適用される可能性があるので注意してください。

建物のなかでも大きな窓や入口がある場合、ドローンが屋外に出ないように閉めましょう

ドローンは室内や屋内でも免許は必要?

室内や屋内でのドローン免許

「最近、ドローンには資格があるって聞いたけど室内でも免許はいるの?」

ドローンを室内で飛行させる場合は、現在のところ免許は必要ありません。(2024年4月時点)

しかし今後、不特定多数の人がいる場合などは何かしらの規制ができたり、免許が必要になったりする可能性はゼロではありません。

ルールはどんどん変わります

家のなかや体育館でドローンの練習をするくらいなら問題ないので、ご安心ください。

ドローンの免許や資格が必要なケースといらないケースはこちらで解説してます。

室内や屋内のドローン飛行に電波法は関係する?

室内や屋内のドローン飛行の電波法

ドローンを屋内で飛ばす場合、

・航空法の規制はなし
・許可承認申請の必要はなし
・免許も必要なし

このように何も縛られるものはありません。

電波法はどうなんですか?

実は電波も同じです。

一般的なDJIのドローンなどはWi-Fiなどと同じ2.4GHzを使用しているため、屋外屋内ともに電波法の規制はありません

しかし!

FPVドローンと呼ばれるゴーグルをつけてその映像をリアルタイムで見ながら飛行するドローンは、5GHz帯の電波を使用するため電波の資格が必要になります。

ドローンの周波数は要チェックです

もし、趣味でFPVドローンを飛行させたいなら、

・アマチュア無線4級以上の資格
・アマチュア無線局免許の申請

上記が必要となります。

そして仕事でFPVドローンを飛行させるなら「第三級陸上特殊無線技士以上の資格」を持ち、「業務無線局の免許を申請」が必要です。

室内で飛ばす場合でもドローンの周波数を確認して、電波法に関係しないか気をつけてください。

完全初心者のドローンスクールの選び方はこちらで解説してます。

室内でもご注意ください

「ドローンは室内や屋内でも航空法の規制がある?」

この疑問をお持ちの方に向けて、一等無人航空機操縦士の神主がお伝えしました。

室内や屋内でドローンを飛ばすときには、

・航空法の規制はなし
・許可承認申請の必要はなし
・免許も必要なし
・電波法もよっぽど関係なし

電波法に注意するくらいで、よっぽど問題はありません。

しかし屋内の場合にはGPSが入らないケースが多いです。

ドローンがGPSを受信できなければ自動での飛行維持ができず、少しの風で動いてしまうため、最低限の操縦スキルが必要になってきます。

一人でドローンの練習をするくらいであれば大丈夫ですが、複数人でのドローン練習や不特定多数の人、モノが多い室内などであれば注意してください。

ドローンは室内や屋外でも航空法の規制

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