「今からドローンを始めるなら、どんな方法で国家資格を取るのが正攻法なの?」
こんな疑問を持ってる方に向けて、ラジコンすらしたことがなかったのにドローンの国家資格「一等無人航空機操縦士」を取得した入見神社の神主がわかりやすく解説していきます。
先に結論をお伝えすると…
もし今までドローンを一度も触ったことがないのなら、一等無人航空機操縦士の講習をできる登録講習機関のドローンスクールに通って国家資格を取得するのがおすすめです。
本記事では完全初心者からドローンの国家資格を取得した神主が今からドローンを始める人におすすめの国家資格の取り方、その理由についてわかりやすくお伝えしていきます。
ドローンの国家資格の試験概要
まずはドローンの国家資格の試験概要です。
ドローンの国家資格「一等無人航空機操縦士」でも「二等無人航空機操縦士」でも3つの試験をクリアする必要があります。
それでは1つずつお話します。
実地試験
1つ目のドローン国家資格の試験は実地試験です。
実地試験とはドローン操縦の試験になります。
・スクエア飛行(長方形のコースを機首方向や高度を変えながら操縦)
・ピルエットホバリング(一定の時間内でドローンを一回転させる操縦)
・8の字飛行(8の字コースを操縦)
※概要ですので試験内容の詳細は無人航空機操縦士試験案内サイトをご覧ください。
この3つのコースでドローン操縦の技術チェックをされます。
また、実地試験はドローン操縦だけではありません。
簡易の筆記試験、ドローンの点検に関わる試験、口述試験など学科のような試験も含まれていて、間違えれば減点になります。
学科試験
2つ目のドローン国家資格の試験は学科試験です。
ドローンの国家資格の学科試験はCBTになります。
【一等】
・形式:70問
・試験時間:75分
※1問あたり64秒
【二等】
・形式:50問
・試験時間:30分
※1問あたり36秒
「一等」の問題数は多いですが制限時間が長く、「二等」の問題数は少ないですが制限時間が短いので考えるより覚えているのかが問われます。
学科試験の範囲は「無人航空機の飛行の安全に関する教則」です。
・無人航空機に関する規則
・無人航空機のシステム
・無人航空機の操縦者及び運航体制
・運航上のリスク管理
2023年10月時点では、この4つの項目が範囲になってます。
しかし…
「無人航空機の飛行の安全に関する教則」いわゆる「教則」は更新されます。
ですので学科試験を受ける際には無人航空機操縦士試験案内サイトで最新の「無人航空機の飛行の安全に関する教則」を確認しましょう。
身体検査
3つ目のドローン国家資格の試験は身体検査です。
・視力:両眼で0.7以上かつ一眼でそれぞれ0.3以上(一眼の視力が0.3に満たない者若しくは一眼が見えない者は、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上)
・色覚:赤色、青色及び黄色の識別ができる
・ 聴力:後方2メートルの距離から発せられた通常の強さの会話の音声が正しく聞き取れる
言葉にすると少しややこしいですが、自動車の運転免許と同レベルです。
今からドローンを始める人におすすめの国家資格の取り方
今からドローンを始めて国家資格を取得したいなら一等無人航空機操縦士の講習をできる登録講習機関のドローンスクールに通うのがおすすめです。
なぜなら…
①ドローンや練習場所を確保できる
②コース練習ができる
③練習方法を教えてもらえる
④本試験の合格と同じ扱いになる
⑤必要な法律や知識を学べる
この5つの理由があるからです。
ドローンや練習場所を確保できる
今からドローンを始めて国家資格を取得したい人に一等無人航空機操縦士の講習をできる登録講習機関のドローンスクールをおすすめする1つ目の理由はドローンや時間を確保できるからです。
ドローンの国家資格の実地試験で操縦するドローンは決まってて、自分で用意するなら約30万円が必要になります。
また、ドローンはどこでも飛ばしてOKではなく許可や申請が必要な場所もあり、もし許可や申請が必要な場所で無許可で飛ばせば罰せられる可能性はあるんです。
つまり、自力でドローンの国家資格を受験するならドローンの費用も場所を確保する知識や時間も必要になります。
「一等」の講習をできるドローンスクールなら大体はドローンの国家資格の実地試験で操縦するドローンを貸してくれますし、練習場所も用意してくれます。
ドローンを外で飛ばすときの注意点はこちらで解説してます。
コース練習ができる
次の一等無人航空機操縦士の講習をできる登録講習機関のドローンスクールをおすすめする理由は、コース練習ができるからです。
ドローンの実地試験はこの3つのコースです。
・スクエア飛行
・ピルエットホバリング
・8の字飛行
※詳細のコース内容は無人航空機操縦士試験案内サイトをご覧ください。
詳細をご覧いただければご理解いただけると思いますが、これらのコースを自力で準備するのは困難です。
でも、「一等」の講習をできるドローンスクールなら心配ご無用です。
プロの講師たちが3つのコースを正確に用意してくれるので、あなたはドローンの操縦を上手くなることだけに専念できます。
ドローンを飛ばせる場所の探し方はこちらで紹介しています。
練習方法を教えてもらえる
一等無人航空機操縦士の講習をできる登録講習機関のドローンスクールをおすすめする3つ目の理由は練習方法を教えてもらえるからです。
まだドローンを操縦したことのない方はイメージしにくいかと思いますが、一人ひとりの苦手ポイントは違います。
・高度変化
・機首方向の正確性
・ホバリング
・ピルエット
・機首方向が変わった時の操作
高度変化は得意だけどピルエットが苦手とか、機首方向が変わると思うように操縦できないとか、もう全て上手くできない…などなど。
このように一人ひとりのドローン操縦の課題は違うので、自分に合った練習方法を選ぶのが国家資格に合格する近道になります。
その点、「一等」の講習をできるドローンスクールなら講師たちがあなたのドローン操縦を見て、課題を指摘して、それを克服できうる練習方法を教えてくれます。
100g未満のおもちゃのドローンについてはこちらで解説してます。
本試験の合格と同じ扱いになる
4つ目の一等無人航空機操縦士の講習をできる登録講習機関のドローンスクールをおすすめする理由は、本試験と合格と同じ扱いになるからです。
ドローンスクールには色んな種類があります。
・民間資格を発行してるドローンスクール
・農薬散布ができるようになるドローンスクール
・点検や測量などができるようになるドローンスクール
・国家資格「二等無人航空機操縦士」だけを講習できるドローンスクール
・国家資格「一等無人航空機操縦士」を講習できるドローンスクール
この中でドローンの国家資格を取得できるのは「二等無人航空機操縦士」や国家資格「一等無人航空機操縦士」を講習できるドローンスクールです。
そして、これらのドローンスクールで実地試験に合格すれば、日本海事協会の本試験(※国家資格の本試験)の合格と同じ扱いになります。
もちろん、それ以外のドローンスクールで何かしらの実地試験に合格しても国家資格の本試験を合格したことにはなりません。
そして、もう1つ注意点があります。
ドローンスクールのホームページに「国家資格を取得できる!」と記載があったとき、ドローンのすべての国家資格に対応してるわけではないです。
「二等」にしか対応してないドローンスクールなら「一等無」を取得できません。
ドローンの免許や資格が必要なケースといらないケースはこちらで解説してます。
必要な法律や知識を学べる
最後の一等無人航空機操縦士の講習をできる登録講習機関のドローンスクールをおすすめする理由は、必要な法律や知識を学べるからです。
ドローンの国家資格には、学科試験もあります。
学科試験の範囲は無人航空機操縦士試験案内サイトに掲載されている「無人航空機の飛行の安全に関する教則」です。
膨大なボリュームでも自力でコツコツと勉強すれば、いつかは合格できます。
でも忙しい方には大変ですし、内容を覚えるだけでなく、理解してないと回答できない問題も「一等」の学科試験には出てきます。
「一等」の講習をできるドローンスクールなら、「教則」をわかりやすく解説してくれるので、今から始める人でも理解できます。
ちなみに学科試験対策ですがドローンスクールによって「eラーニング」なのか「対面の授業形式」なのか違うので、ご自身に合う方法を見つけるのがおすすめです。
完全初心者のドローンスクールの選び方はこちらで解説してます。
ドローンスクールに通いたくないなら…
ドローンを今から始める人におすすめしたい国家資格の取り方をお伝えしました。
ラジコンすらしたことがなかった私でも一等無人航空機操縦士の講習をできる登録講習機関のドローンスクールに通い、約3週間でドローンの国家資格「一等無人航空機操縦士」を取得できました。
ですので、今からドローンを始めるなら「一等」の講習ができるドローンスクール一択です。
しかし、なかにはドローンスクールには通いたくない方もいらっしゃると思います。
・実地試験で使用するドローンを購入
・ドローンを練習できる場所を確保
・コース試験を用意
・「無人航空機の飛行の安全に関する教則」を読み込む
・各種システムに登録
ドローンスクールに通わない場合、これらを自力でやる必要があるので、長期戦を覚悟できる方にはおすすめです。
ちょっとでも不安があるなら悪いことは言いません。
一等無人航空機操縦士の講習をできる登録講習機関のドローンスクールに通いましょう!